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探究レポートNO.7

子どもが、自ら活動を前に進められるような声かけの難しさ

 前回から保護者サポーターも参加していただき探究学習を展開しています。

 5月27日(金)の学習後、保護者サポーターのリフレクション(ふりかえり)の中で、子どもへの声かけの難しさに関する意見が多く出されました。「子どもの意見に寄り添い肯定しながら、理想の形に持っていくことへの難しさを感じた。」、「興味はあるけど、なんで興味があるのか子ども達が認知していない。そこに気づかせる対話の方法に難しさを感じた。」などです。本校の探究学習(SOLAN学習)は「個別探究」なので、一人一人で活動の状況が違います。活動の内容と、子どもが探究のどのプロセスにいるのかによって、声かけが違う点が難しいのです。

「なにかコツがあれば教えて欲しい!」という保護者サポーターの声に、教師は簡単には答えられません。なぜなら、状況は様々であり、「こうすればいい」という定型の正解はないのです。教師は状況に応じて即興的に対応します。効果があった場合もあれば、そうではない場合もあります。

ただ、あえて申し上げるのならば、「どのように声をかけたら子どもが、自ら学習を前に進めることができるのか。」を探るために、子どもの活動をしっかりと「みる」こと、そして子どもの話を「傾聴」し、「問いかけ」によって子どもの考えを引き出すことが重要です。子どもの探究の進め方に問題があった場合は、いっしょに考え、より良い方向を探ります。そうすることで、一面的な見方から、多面的・多角的な視点で問題を捉えることができ、子どもの視点が変わり、「こうしたらいいかな」と次への活動のイメージが持つことができます。こうやって、言うことは簡単ですが、その場にいると、実践はなかなか難しいのが現実です。

 しかし、保護者サポーター制度を導入したことで、教師が気づかなかったことに気付かされることがとても多く、私たち教師自身の学びと成長にもつながっています。私たちは、様々な立場の大人が時間を割いてくださり、子どもの学習の支援をすることの良さを心から実感しています。

ある保護者の方が、「先生、今日使用された調べ方のコツのスライドを保護者にも共有してくださったら、土日の時間のある時に、一緒に子どもと活動できます。」と言われました。

毎回のリフレクションでの気づきなどと合わせて、「SOLAN学習支援ノート」みたいな形で、保護者サポーターの方々と一緒に形にできたらいいな、と思いました。

探究レポート|2022.05.31

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