瀬戸SOLAN小学校 LCA国際小学校の提携校です

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Education Introduction教育紹介

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瀬戸SOLAN小学校の教育紹介グローバルな視点で物事を捉え、自ら課題を発見し追究し続ける学習

瀬戸SOLAN小学校の教育を、「英語教育」「ICT環境」「探究学習」の3つの柱でご紹介します。

探究心を伸ばす教員・職員紹介

瀬戸SOLAN小学校学則

Education Introduction言語をツールとして活用するグローバルプログラム

英語を学ぶ目的

瀬戸SOLAN小学校では、自国を基準とするインターナショナルの考えではなく、地球社会の一員としたグローバルな考えのもとに英語を習得し、活用型のプロジェクトや探究の授業での活用を目指します。そのため、英語を身につけることが目的ではなく、海外の情報をリアルタイムで得たり、世界全体の抱える問題の解決につながる方策を発信したりと、言語をツールとして活用することが目的となります。小学校段階においては、自分を基準として物事の良し悪しを判断するのではなく、世界中で起きている事象に触れ、価値観を広げていくことが重要だと考えます。

英語を学ぶモチベーション

小学校6年間の全カリキュラムの約4割において、英語を使って授業を実施します。具体的には、英語、音楽、体育、図工は英語で学び、算数、生活、理科は日本語で行う授業と並行して英語でも行います。また日本人教師と外国人教師のバディシステムの導入や海外との交流を通じて英語を使うモチベーションを高める工夫をします。英語を強制的に学ぶのではなく、校内の先生や友達、そして交流を通じてできた海外の友達とコミュニケーションを取りたいという意欲を持つことができるよう、日常的に英語に触れる場を準備します。

英語を学ぶ手段・教材

入学後はPhonics・Handwriting・Sight Words・Reading skillといった英語の基礎的なスキルの習得から行います。そのため、算数、生活、理科の授業と合わせて、オックスフォード大学出版局や「Raz-plus」「Science A-Z」というオンライン教材、「Gaudia-Math」、また提携校であるLCA国際小学校が独自に開発した「Metrolearning」といったバラエティに富んだ教材を活用していきます。また全ての児童に対して同じサポートを行う「平等」の考え方ではなく、児童それぞれにあった「公平」なサポートを行っていきます。初めから外国人教員と積極的にコミュニケーションを取りながら学びを進める児童がいる一方で、サポートが必要な児童には、母語である日本語も交えながら学習をサポートして いきます。そうすることで、これまで全く英語に触れてこなかった児童にも、また英語を経験して入学する児童も確実に英語力を伸ばすことができます。

目指す目標

小学校の卒業段階で、外国語の運用能力を国際的なガイドラインで計るCEFRのA2の英語力を目指します。CEFR A2 は「直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解でき、身近で日常の事柄について、直接的な情報交換に応じることができる」レベルです。また児童の英語力を計るため、TOEFL Primaryを年に2回受講します。これはただ高い点数を取ることが目的ではなく、客観的な手法を用いて、児童自身が自分の英語力の長所や短所、成長度合いを認識するためのものです。

基盤となる日本語力

英語力の伸長には母語である日本語の言語力を高めることが不可欠です。様々なことに興味関心や問題意識を持ち、それを深めたり解決したりする時に、深く考えることが日本語でできなければ、どちらの言語も中途半端になってしまいます。グローバルシチズンシップの資質(問題解決や国際的な視野)における行動力と表現力のもと、ベースとなる日本語の高い言語力と思考力に英語力が加わることで、言語をツールとして適切に表現することが可能となります。

Education Introduction探究心を伸ばすICT環境

主体的・創造的な学びが生まれる環境

子どもたちは、ノートや鉛筆と同様に、タブレット端末を自在に使うことが求められる時代になってきました。
瀬戸SOLAN小学校では、このような時代にマッチする環境として、子どもたちの学校生活における全ての教育活動はもちろんのこと、校外での学習などいつでも・どこでもICTが使え、主体的・創造的な学びが生まれる環境を準備します。

校内のICT環境

部屋 設置内容
ラーニングコモンズ ・グループディスカッション用のコンピュータ
・上映会⽤の⼤型プロジェクタ・スクリーン
ダヴィンチラボ ・部屋の一角にスタジオを設置。グリーンバックスクリーン、高性能なビデオカメラ、編集用のコンピュータ
・カッティングプリンタ、UVプリンタなど、様々なプリンタ
アレキサンドリア ・図書の貸出・返却用コンピュータ(基本的に子どもたちが自身のiPadで貸出・返却を行いますが、
返却場所を忘れたり、iPadを忘れた場合などに利用
各教室 2教室に1台のWi-fi、各教室に大型ディスプレイとAppleTV
特別教室 単焦点プロジェクタ・スクリーン

ICT環境を活用した授業

本校の全ての場所が、インターネットにつながります。一人1台のiPadを駆使して、自分が調べたいテーマについて、いつでもすぐに調べることができます。発表の場面でも、いたるところに設置された大型スクリーンやディスプレイに、自分のiPadのツールを活用して、伝えたり共有したりすることができます。さらに、校外でもインターネットにつなげることができるようにしています。また、安全の確保や感染症対策としても、ICTを活用します。玄関を通過した際にその情報が保護者に届いたり、一人一人の検温の結果が蓄積されたりするなどです。

使用するアプリ

オリジナルアプリ、学習系アプリ、APPLE純正アプリ、Googleサービス、など、様々なアプリを授業で活用します。

ネットワーク環境について

瀬戸SOLAN小学校のネットワーク環境は、以下のとおりタブレット配布時に設定済みですので、保護者の皆さまにおいては対応不要です。

項目 対応 説明
ネットワーク環境 セルラーモデル プロジェクトや探究の時に、校外での活動でいつでもどこでも
ネットにアクセスして情報収集が可能
フィルタリング 使用する 成人向けWebサイトのみ制限
アカウント(AppleID) 管理対象
AppleIDと保護者のファミリー共有で
作成したお子様用アカウントの併用
保護者のファミリー共有で作成する場合は、
保護者の個人用AppleIDが必要
タブレット管理ソフト(MDM) ⼀部使⽤ 制限する機能は使用せず、紛失・盗難時に
iPadの中の個人情報を削除する時などに使用

インターネット利用に対する子ども達への指導

インターネットは今やだれもが活用する便利で豊かなツールです。しかし、十分な知識をもたずに使うことはトラブルにもなりかねません。だからといって、一方的に大人が制限するのではなく、子ども達に徐々に免疫力をつけていくことも重要です。子どもたち自身がインターネットとどのようにつきあっていけばよいのかを考え、判断し、意思決定をしていくことを大事にしたいと考えています。その前提として重要なことは、人として大切なこと、つまり、きまりを守る、相手に迷惑をかけないなどの基本的なことがきちんと身についていることです。これについては、学校ではもちろんですが、ご家庭での指導もお願いしたいと思います。
学校における指導は2つの側面から考えています。
一つ目は授業を通してインターネットとの付き合い方について考えさせることです。瀬戸SOLAN小学校では、火曜日から金曜日まで毎日15分から30分の情報の授業を設定しています。この時間に、インターネットの仕組み等について教えます。また、道徳の時間では、インターネット活用での問題場面を提示し、何が問題でどのように解決したら良いかを話し合います。さらに、健康という側面からどのような害があるのかを教え、みんなで考えます。
二つ目は、教師と子どもでのルール作りです。全校合同学級活動の場で「インターネットとどのようにつきあうべきか」について話し合う活動を通して、子どもと教師でルールを考え、作っていきます。

保護者が使用するICT

保護者の皆さまに利用いただくアプリケーション(ソフトウェア)を用意させてもらいます。ご自身のスマートフォン、タブレット、PCからご利用ください。

遅刻・出欠連絡 遅刻・欠席の連絡をする場合にご利用いただけます。
学びの記録 お子様の学習の進捗状況を確認いただけます。
行事予定 Googleカレンダーで年間行事予定を確認いただけます。
健康観察 毎日の検温結果や体調(自己申告)を確認いただけます。
読書記録 読んだ本、冊数、本のジャンルなどを確認いただけます。
SOLANショップ 学用品や制定品をオンラインで購入できます。
商品はお子様にお渡しします。
バス運行 アプリをインストールすることで、バスの運行状況を確認できます。
オンライン個人懇談 Google Meetで実施いたします。

その他注意事項PDF

Education Introduction未来の担い手を育てる探究学習

「知る」ことから始め、
見えていない世界を見つけていく学びの場

これからの社会は予測困難な社会と言われ、テクノロジーの急速な発展、社会的・経済的に国や地域を超えて世界規模でその結びつきが深まるグローバル化など変化の激しい社会です。現在、世界中の国々が新型コロナの感染症問題の解決を喫緊の課題とし、国を超えて協働的に解決していこうとしています。他にも貧困問題、環境問題など様々な問題を抱えているのが私たちの住む世界なのです。これらの問題は他人事ではなく、世界の一市民として自分事として捉え、多様な立場の人々と協働して、よりよく解決するための方法を考え、持続可能な社会を創るために自ら行動する意志を持つことが重要です。それは、一人ひとりが幸せな社会でありたいという思いや願いです。そのためには、子どもたちが自分の周りで何が起きているかを「知る」ことから始め、まだ見えていない世界を教師とともに見つけていく学びの場を体験することが重要です。「しっかりと知るー知っていることから問いを作るーその問いを追究しつづけ解を導き出す」活動に没頭し「解は一つではない、多様に存在する」という現実の世界を感じ、考える体験です。教師の教え込みは子どもが考えることを止めてしまいます。あくまで、子どもは、一人ひとりの個性を発揮できる学びの主体です。そして、教師は学びの場をデザインする支援者であり、ともに学びを創る存在です。このような学びの場の体験が、グローバルシチズンシップの育成には重要であると考えています。

英語やICTは必須のツール

探究学習は子ども一人ひとりの個性を発揮できる主体的・創造的な学びの場です。どのように学習環境をデザインするかが大変重要となります。その時の力強いツールとして英語とICTがあります。本校では、全授業の約4割程度英語を使った授業を展開するグローバル学習に取り組みます。グローバル学習で学んだ知識や技能を発揮する場として探究学習があります。海外の情報を得るためには英語は必須のツールです。オンラインで意見交換をしたり、英語の文献を読んだりするなど、習得した英語力を発揮する場になります。
また、海外の子どもたちとプロジェクトを立ち上げ、世界へ発信していく活動も想定しています。その時、ICTも重要なツールとなります。一人1台のiPadを活用して情報を収集したり、収集した情報をまとめて発信したりして自分の考えを教師や友達と共有します。また、海外の子どもとオンラインで自由に意見交換をしたり、海外のプロジェクトに参画したりすることもできます。英語やICTは子ども一人ひとりの興味・関心を広げ、探究の楽しさを実感させることができる重要なツールなのです。

プロジェクト学習 〜教科で習得した知識・技能の活用の場〜

本校では、知識・技能を習得する学びと一人一人がテーマを設定して探究する学びをつなぐ学びの場として、活用の学習を位置づけています。活用の学習では、単一教科における課題解決学習や教科横断の「プロジェクト学習に取り組んでいます。プロジェクト学習では、子どもが教科学習で習得した知識・技能を自ら意識して使うことによって、課題解決に取り組んでいきます。習得した知識・技能を使うことで、様々な課題を解決できたり、新たな価値を創造できたりする体験は、子どもの学びに向かう力を高めるとともに、確実に知識・技能を習得することにもつながります。だからこそ、自ら学びを創る探究学習が実現するのです。
このように、本校は、子ども自らが主体的・創造的な学びを生み出せるように、「習得ー活用ー探究」の3つの学びの場の相互作用を重視したカリキュラムを重視しています。

プロジェクトの例

実際の探究学習

探究学習とは、「自分が興味をもっていること、知りたいこと、疑問に思ったことについて、自分の力で調べ、新しく見つけた知識や発見をまとめ、それを論理的に他の人に説明することで、新たな疑問や興味が湧いてくるというプロセスを何度もたどる学習」です。まずは、はじめに持った素朴な疑問を、きちんとした「問い」にします。例えば、「なぜレジ袋は前はタダだったのに今はお金を払うんだろう」という疑問を持ったとします。レジ袋の値段やいつからレジ袋のお金を払うようになったのかはすぐに知ることができます、そこで、この興味・関心を膨らませて探究学習をするために、「なぜレジ袋は有料化になったのか」という「問い」を立てます。「問い」の次には、自分なりの仮説を考えます。例えば「レジ袋のお金をとることでみんながレジ袋を使わないようにするのだろう」ということです。この仮説を検証するためには、調べなければなりません。ここで「課題を設定」します。1.なぜレジ袋は作られたのか2.レジ袋は何でできているのか3.レジ袋をたくさん使うことでどのような問題が起きたのかなどです。次にそれぞれについて「情報収集」します。図書資料やインターネットで調べるだけでなく、必要に応じてインタビュー調査などのフィールドワークを行います。そして、収集した情報を「整理・分析」して、最後に、プレゼンテーションやレポートなどにまとめ、発表します。重要なことは、まとめたときに新たな課題が出てきたことをまとめておき、次の探究活動につなげることです。本校では、全学年週2時間、複数の教師がサポートをする中で探究学習に取り組みます。

探究レポートはこちら

身につける力とその評価の方法

探究学習で身に付く資質・能力は「主体的に課題発見・解決し協働しながら新しいものを創造していく力」です。具体的には、課題発見・解決力、コミュニケーション能力、メタ認知(自分の学びをモニタリングしたりコントロールしたりしようしとする脳の働き)です。これらは、なかなかペーパーテストでは測れません。学習のプロセスや学習の結果アウトプットした成果物(プレゼンテーション・レポート等)でどのような力を発揮したかが評価の対象になります。評価には「ルーブリック」を活用します。ルーブリックとは、簡単にいえば、評価するいくつかの項目(評価規準)に対して、達成すべき水準(評価基準)を言葉で書き表したものです。本校はSABCの4段階のルーブリックを設定します。探究学習を始める際に、どんな力をつける学習なのかを子どもに伝え、子どもと一緒にルーブリックを考え、毎時間「今日の活動を通して、なにができたらいいのか」を意識させ、活動後振り返りをします。その際、子どもが学びの足跡を蓄積する弊社が開発の「まなポート」に活動の記録と自己評価を毎時間アップロードし、それに対して教師が評価とコメントをフィードバックします。保護者も閲覧でき、子どもの学びの状況をタイムリーに把握できます。
探究学習はビジネスの現場など大人の社会でも行われていることがベースになっているといえ、社会で必要な資質・能力を育成する学習です。子どもの主体的な学びだからといって野放しにして自由に活動させるわけではありません。探究学習を展開していく上で必要な知識やスキルはきちんと教えます。それらのスキルを身に付けてこそ、資質・能力を向上させることにつながり、グローバルシチズンシップの育成につながる探究学習が展開できるのです。